収容人数

この数字はよく増えたりするので正確に覚えなくてもいいですよ。

客席シート

4万人弱を収容可能な福岡ドームですが、オープン当初からこの数字を公表して いたわけではなく、最初は4万8千人を収容できると謳っていました。 でも実際にはそれよりも3割近く少ない3万5千人しか収容できなかったようで、 少しずつ増加させながら今の数字になってきたとのことです。 2006年度末までに1万席を増設する計画もありましたが、その頃に増えたのは 計画とは程遠いほんの1~2%増でした。 2005年オフにコカコーラシートを532席、それ以外にもちょろちょろと 増やしましたが結局2006年オフの時点で3万6千席未満のままでした。 コカコーラシートはネーミングライツをコカコーラ社が購入したフィールドシート で、販売価格が高額なことでも有名になったリッチマン向けのシートです。 なぜ高いのか、それはゆったりできるスペースが確保されており、いい座席だと 豪華に革張りのイスを使っていることなどの理由があります。 コカコーラソファシートというのもありますが、こちらはネーミングからも分かる とおり座席がソファになっていて、3人で仲良く並んで座って観戦できるため 家族連れのお客さんに好評です。 ただし最大でも3人家族までしか対応できませんので、5人家族や8人家族は コカコーラソファシート1つだけでは全然足りません。 増席は順調に進みませんが諦めてはおらず、2008年オフの改造でついに 収容人数も3万6千人の大台を超えました。 その後もあちこちを改造して座席を増やし、時には減ることもありましたが 今の3万8500人収容のドーム球場となりました。 当初の4万8千人という数字はどこから出てきたの知りませんし、不足分の 1万席をどうやって追加するつもりだったのかも分かりませんが、今の席数には 満足せずにきっとこれからもそれを目標にどんどん座席を増設し続けるのでは ないかと思われていますが、最初の公表席数が実現可能ならとっくにやっていそう なことを考慮するとすぐに4万8千席に増やすことは無理そうですし、牛歩の 速度で増えていくことになりそうですね。 コカコーラシートもですが福岡ドームは席数だけではなく、高額で豪華な観客席 を用意することにも力を入れている印象が強くあります。 スーパーボックスというのもそれに当てはまり、年間契約で1千万円近くの価格で 販売されていますが個人ではとても買える金額ではありません。 法人向けで接待などに使うことを想定しているのか、これはもう座席ではなくて 特別観覧室、部屋のようなものでしょう。 グラウンド側にバルコニーのあるルームで、そこから試合を観戦することができる ホテルみたいなものと説明すれば分かっていただけるでしょうか。 とにかく高額なため売れ行きも絶好調とはいかなかったようで、当初よりも部屋数 は減少していますがそれでもまだまだ利用者はいるようです。 スーパーボックスでもいいクラスになると2千万円近くするので、そうポンポン 売れるとは思えませんがいろいろな理由で購入される企業もあるのでしょう。 ちなみにこれは野球観戦用の席で、年間契約だからいつでも使えるのか、という 疑問もありますが他のイベント時には利用することはできません。 ひいきのミュージシャンが福岡ドームでちょくちょくコンサートをするからと スーパーボックスを購入しても、公演日にはその部屋には入れないのです。 それを知らずに購入される個人はいないでしょうし、法人でもそれを目当てに 買おうとする企業もいなさそうなので「間違えないように注意して下さいね!」 と呼びかけるほどのことではありませんが、まんがいちを考えてここに記します。 まあそんなことを考える人ならコンサートの時は最前列の席をなんとか手に入れ ようと頑張るのでしょう。